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ブログ第六話 世界一受けたい授業 ドローン編
ETH Zurich(スイス連邦工科大学チューリヒ校)教授でありドローンのエキスパートであるRaffaello D’Andrea(ラファエロ・ダンドリーア)氏のTEDトークをご紹介致します。
少し古いものですが、古さを感じません。ドローンの可能性について考えさせられる構成になっています。
ラファエロ・ダンドリーア: クアッドコプターの驚くべき運動能力:TED
(2013/06/11 に公開)
. https://www.youtube.com/watch?v=w2itwFJCgFQ
長い棒をドローンの上に乗せバランスを取らせたり、ワイングラスに水を入れてドローンの上に乗せ激しい動きをさせたり、ドローンにつけたラケットでボールをはじかせ、プロペラを一部切り落としたドローンを回転しながらも制御させる。ボール回しのように3台のドローンを制御する。観客は大喜びですが、ラファエロ・ダンドリーアは静かにこう語りかけます。
「こいつらあそびすぎだろ」と思われるかも知れませんね。
それに機械の運動選手なんか作ってどうするのかと疑問をお持ちかも
動物の世界では遊びは、スキルや能力を磨く役割があるという説があります、
集団を結び付ける社会的役割があるという説もあります。
私たちは同様にスポーツや競技のアナロジーを使って
機械の為の新しいアルゴリズムを作り、限界を押し広げようとしているのです。
機械のスピードが私達の生活にもたらす影響は何でしょう?
過去のあらゆる発明や創作と同様
それは人々の生活の改善に使えるだろうし、誤った使い方もできるでしょう。
私達が直面しているのは技術的ではなく社会的な選択です。
正しい選択をして未来の機械から最善のものを引き出すようにしましょう。
ちょうどスポーツ競技が私達の最善の部分を引き出すように。
ラファエロ・ダンドリーア「未来の空飛ぶマシンを目撃せよ」:TED
(2016/03/11 に公開)
https://www.youtube.com/watch?v=RCXGpEmFbOw
トークの内容は、近年の商業向けドローンの盛り上がりの紹介から始まる。フランスのFRAC Centreで生の観客の目前で行われた、自律飛行するドローンによる1500個のブロックの積み上げ実験や、数年前から実験されているロープと組み合わせたドローンによるロープ橋の編み上げ実験飛行等を例にあげながら、検査、環境モニタリング、撮影、そしてジャーナリズムまで、商業向けドローンが数十億ドルの市場になりつつあることが説明されました。
ラファエロ・ダンドリーア氏は、最新のプロジェクトで、妨害を受けても自ら体制を立て直しホバーする「羽」や、8枚のプロペラを持ち回転しても見分けのつかない航空機、そして統率のとれたマイクロクアドコプターの群れまで、自律飛行の限界に挑戦します。TEDステージ上でホタルのように飛び舞うドローンも披露しました。
ダンドリーア氏は最後に、自律飛行を研究する意味についてこう締めくくりました。
実際のところ、生まれたばかりの技術の影響を予測する事は困難です。私たちのような者にとっての何よりの報酬は、創造の行為とその過程そのものにあります。いつも感じるのは、我々の住むこの世界が実に素晴らしく驚きに満ちていて創造性に富んだ賢い生き物たちがこうした見事な方法で生きることを可能にしているということをいつも思い出させてくれます。このテクノロジーが大きな商業的、そして経済的ポテンシャルを持っていることはただの副産物でしかありません。
こうした技術が活かされた例をいくつか紹介します。お楽しみ下さい。
Intel’s 500 Drone Light Show | Intel
https://www.youtube.com/watch?v=aOd4-T_p5fA
Sky Magic live at Mt.Fuji : Drone Entertainment Show
https://www.youtube.com/watch?v=5WWwvIgGbkg
中国・春節イベント
https://www.youtube.com/watch?v=EnLrd2NEjQ8